スクエアとスクエア レストラン – Square & Square Restaurant

今回、新規開店したレストランにSquare(スクエア)のレジを入れるお手伝いをしました。 ところが、このお店200席を超える大きなレストランだったため、Square(スクエア)の機能だけでは対応できず、レストラン向けに機能を拡張したSquare Restaurant(スクエアレストラン)に入れ替えることになりました。 Square Restaurant(スクエアレストラン) 両方使ってみての感想を中心に、レポートしたいと思います。

Square(スクエア)

構成

今回導入したのは、iPad, Square Stand(スクエアスタンド)、チップリーダー、プリンター、キャッシュドローワーの構成でした。 スクエアスタンドからチップリーダー、プリンターからキャッシュドローワーはそれぞれ有線接続です。

プリンタがトリッキー

プリンターはネットワークに有線接続しています。 iPad端末にはネットワークに接続しているプリンタを全て表示するのですが、同じプリンタでも、iPad端末ごとに表示されるプリンタ名が異なっており、複数台のiPadを設定する場合のネックとなりました。

商品登録

商品、値段、バリエーションを設定します。 iPad端末からでも、ダッシュボードからでも設定が可能です。

ボタン配置

iPad上のボタン配置を定義します。

テーブル登録

今回のレストランでは、フロアーを大きくA 〜Eの5つのエリアに分け、エリアごとに1から順にテーブルを番号を振り、オーダーの管理をすることになりました。 この設定はiPadからでもDashboard(ダッシュボード)からでも可能です。

チップの確定

クレジットカードの売り上げは、売り上げごと(テーブルごと)に、チップ額を入力し、最終的な金額を確定する必要があります。 この作業を完了しないと、送金対象となりません。

1日の締め作業

営業が終わった後、以下のルーティンを行うことで、売り上げの辻褄を合わせることになっています。
  1. オープンチケットの消し込み
  2. チップの確定
  3. カード売り上げの集計(確認)
  4. 現金売り上げの集計(確認)

Square Restaurant – スクエアレストラン

追加の費用

Square Restaurant(スクエアレストラン)では、POSとして利用するiPad端末ごとに費用が発生します。 1台目$60、追加1台につき$40

デバイス登録

  1. Square Restaurant(スクエアレストラン)のDashboard(ダッシュボード)で利用するiPadを登録します。
  2. 登録すると12桁のデバイスコードが発行されます。
  3. iPadにインストールしたSquare Restaurant(スクエアレストラン)アプリを起動すると、まずこのデバイスコードの入力を求められます。
  4. デバイスコードを入れないとアプリは動作しません。
Dashboard(ダッシュボード)では複数のiPad POSレジを共通した設定にすることが可能です。

追加機能 1 フロアプラン

今回Square Restaurant(スクエアレストラン)を導入する理由の一つが、フロアプランの設定です。 実際のフロアプランを模した見取り図を作ります。 正しく設定するとオープンチケット(未精算のテーブル)、最初のオーダーが入ってから経過した時間などを表示することが可能です。

追加機能 2 オートマチックチップの設定

Square Restaurant(スクエアレストラン)を導入することになった、もうひとつの理由のが、オートマチックチップの設定でした。 ワイキキにある今回のお店は、日本人も含むアジア系旅行者の利用が多かったのですが、チップを置かない事例が頻発していました。 サーバーから、あらかじめチップを含んだ伝票を出せないかというリクエストがあり、Squre Resutaurant(スクエアレストラン)はこの機能に対応していただため、導入することになりました。

メニューは別もの

Square Restaurant(スクエアレストラン)ではマイナーですが2つのトラブルが発生しました。 一つ目が、Squareで設定したメニューのタイル表示を表示できないことでした。 新たにSquare Restaurant(スクエアレストラン)上で、メニュータイルの再登録が必要となりました。

Square – スクエアでは見れない

もう一つのトラブルは、Square Restaurant(スクエアレストラン)で作成したオープンチケットが、従来のSquare(スクエア)では見れないことでした。 必ずSquare Restaurant(スクエアレストラン)上でPOSレジ登録して、デバイスコードを設定していない端末では、オープンチケット履歴が見れない仕様となっていました。  

Square Dashboard – スクエアダッシュボード

管理画面

Square(スクエア)の管理画面、バックエンドがDashboard(ダッシュボード)です。 ここでは、日々の売り上げ、カードの取引内容、Square(スクエア)からの入金明細などのレポート、商品(メニュー)や。Square Restaurant(スクエアレストラン)ではフロアプランの登録ができます。

勝手に日本語になる

使用しているブラウザーのディフォルトの表示言語である日本語での表示となりました。 表示言語を制御する項目はありませんでした。

Square Restaurant(スクエアレストラン)ではメニューが追加

Square Restaurant(スクエアレストラン)では、Menu(メニュー管理), Orders(電話注文管理), Point of Sale(POS – 端末管理)などのメニューが追加されます。

どちらを使うべきか

テイクアウト中心のカフェタイプ、比較的小規模のお店では、通常のSquare(スクエア)で全く問題ありません。 規模の大きいレストラン、多くの従業員のチップ管理や、売り上げ成績を見たい様なケースではSquare Restaurant(スクエアレストラン)をお勧めします。