今回、クライアントからの依頼でNCR CounterpointからShopkeepへPOSレジを入れ替え、BigCommerceでショッピング機能を追加し日本語化、更にShopkeepとBigCommerceの統合させるというプロジェクトを行っています。
かなり、複雑なプロセスだったので、忘備録も兼ね、記録に残しておきます。
今回のプロジェクトは大きく3つの作業から成っています。
- POSレジの移行
NCR CounterpointからShopkeepへ
- POSレジとEコマースの統合(在庫連動)
Shopkeep(POSレジ)、BigCommerce(Eコマース)
- Eコマースサの日本語化
BigCommerce + Weglot
第2回はPOSレジとEコマースの統合について解説します。
BigCommerceの特徴
- 北米最大のEコマースプラットフォーム
- 選べるプラン
- ShopKeepやSquare等のレジとの統合
- 多言語対応化
POSレジとEコマースの統合(在庫連動)
BigCommerceにはサードパーティのAppをインストールすることで機能追加する仕組みが用意されています。
今回はShopKeepと統合するため、ShopKeep Appをインストールしました。
インストールすると以下のページが開きます。
ここで、 Enable Itemsをクリックすると、商品名(Name)と同期する商品を決めるトグルボタン(Available Online)が表示されます。
同期する商品のトグルボタンをグリーンにして、保存します。
ShopKeepから、BigCommerceにトグルボタンをグリーンにした商品データが、自動的にインポートされます。
同期する項目
同期される項目は以下の通りです。
- Name 商品名
- Default Price 販売価格
- Options オプション(サイズ、色など)
- Product code/SKU 在庫コード
- Inventory on hand/Stock 在庫数
商品カテゴリーやブランド名は同期されません。
また、商品写真や商品の説明、重さやサイズなどはShopKeep側では登録がありません。
これらは、BigCommerce側で追加する必要があります。
BigCommerce側での作業
新規で追加された商品については、
- 商品ごとにカテゴリーを設定し、
- ブランドを登録します。
その後、商品に
- 商品写真
- 商品説明
- 重さやサイズ
を追加登録します。
作業をしてみて確認できた課題
POSレジ側
POSレジとEコマースを統合する場合、オンラインで売れた商品と同じものを実店舗からお客様に発送しなければなりません。
両者で色やサイズが一致している必要があるので、ShopKeep(POSレジ)側で、色やサイズをオプション(Option / Variant)として分けて登録し、それぞれの商品ごとに在庫を登録しなければなりません。
実店舗ではTシャツ20枚単価$20で処理できるのですが、オンラインとの統合を考えた場合は、Sサイズ-グレーを3枚、Mサイズ-ネイビーを2枚と分けて在庫数を登録する必要があるということです。
また、色やサイズなどのオプションカテゴリーは、商品の新規登録の際にしか制作できません。
後々のことを考え、商品を新規登録する必要があります。
(色やサイズカテゴリーの追加は新規登録の際しかできません。オプションカテゴリーの設定があれば、レッドやサイズXSなどカテゴリーの内容については随時追加が可能です)
Eコマース側
最初に同期する商品を決める際、最初のリストは商品名ごとに表示されています。
検索することはできるのですが、並べ替えができません。
この段階で、オンラインで販売する商品、しない商品を決めるのは簡単ではありません。
おそらくは、全ての商品をEコマース側に読み込んだ後、Eコマース側で、販売する商品、しない商品を決めるのが現実的でしょう。